この記事の対象:メンズ向けのケア用品を愛用している人。
こんにちわ。所長 (@otokono_biyou) だ。
突然だが、かねてから疑問に思っていたことがある。
それは、男だからといってメンズ用化粧品(スキンケア、ヘアケア用品など)を使う意味はあるのか?
ということだ。
- 経済合理性は?
- 肌への効果は?
今日は、この疑問について調べてみたいと思う。
メンズ向け製品のコスパ
メンズ用化粧品市場は拡大中だが…
矢野経済研究所によると調査結果を紹介する。
- 2014年度の国内化粧品市場規模は前年度比100.5%の2兆3,305億円(ブランド・メーカー出荷金額ベース)
- 2010年度からの推移をみても、毎年2兆3,000億円前後と大きな動きはなく、頭打ち状態
- 伸びしろがある男性用化粧品、特にスキンケア商品に注目が集まっている
- 2014年度の男性用化粧品(ヘアスタイリング剤なども含む)市場規模は全体の5%とまだまだ小さいが、金額にすると1,160億円に上る
化粧品市場全体からみると5%程度と男性用商品の市場規模は小さいが、外見に気をつかう率が年々増加してきており市場は成長傾向にあるのは確かなようだ。
しかし、男女の人口比こそおよそ5:5であるが、市場規模が9:1以上の開きがあるなかで、その一割向けに作られた商品は通常品(女性向け/ユニセックス品)に比べてコスパが悪くなりこそすれ、良くなる理屈はない。
これは、ファッションにおいてメンズ服がレディース服に比べて圧倒的に価格が高い(コスパが悪い)ことと同じ理屈だ。
メンズより安いレディースが、メンズの倍以上の売上があるってことは、
市場では金額だけで見るよりもっともっと大きな差があるってことですよね。ようはそれだけメンズに比べて圧倒的な需要があるってことです。
同じ服を1,000枚作るのと10,000枚作るのではかなりの価格差が生まれます。
いわゆる大量生産てやつですね。どの業種でもそうでしょうが一度に大量に作った方がコストは安くすみます。
【教えます!】メンズとレディースの価格差の裏事情Dcollection
このコストの差が商品価格にも表れているんですね。
メンズ用化粧品の特徴
メンズ用化粧品の特徴は以下の2点に集約される。
- 洗浄力(脱脂力)が“無駄に”高い
- 爽快感などを与えるための刺激物が配合
スキンケア商品
一般用(女性用)化粧品では、アルコールフリーや低刺激性が売り文句になっている昨今に、メタノール(アルコール)やメントール(清涼剤)が当たり前に含ませている。
むしろ爽快感やさっぱり感を推しにされている。
また、一般に皮脂量が女性より男性のほうが多いので洗浄力が高いことも売りにされているが、過度な脱脂は皮脂の分泌を促し逆効果だ。
ちなみに僕は、メンズビ◯レやGAT◯BYなどで洗顔ると肌がバリバリになって悲しくなる。
洗顔料でいえば、メンズ向けにはスクラブの類を配合した商品が多いと思う。
スクラブの正体はマイクロビーズといわれる1mm以下のプラスチックの微粒子であるが、これには色々な問題がある。
第一の問題は人体への影響。
スクラブ配合の洗顔料を使うとツルツル感が得られるのは、肌の角質を削り取っているから。いわば研磨剤だ。
日々のひげ剃りとスクラブ洗顔で角質層を削り取り、潤いのある弾力肌とは逆行した角質肥厚(角質層が厚くなる現象)したゴツゴツ肌の出来上がりとなる。
またスクラブや火山灰などの不溶性成分が目に入って健康被害を及ぼす事例が増えており、厚生省から注意喚起があるほど。
第二の問題は環境への影響。
スクラブ=プラスチックなので自然環境で分解されず、下水から流れ出したものが河川へ流出し環境汚染の原因として問題になっている。
このため世界的に規制の動きが広まっており、アメリカでは「マイクロビーズ除去海域法」により2017年7月からマイクロプラスチックを含む製品の製造禁止、2018年6月から販売自体が禁止となっている。
所長
スカルプ(頭皮)ケア商品
さらにスキンケアはもちろん、特に顕著なのがメンズ向けのスカルプケア(シャンプーなど)商品。
世の男達がスカルプケア商品にお金をかけるのは潤艶な髪の毛を欲しているわけではなく、ハゲたくないからだ。
某『スカ◯プD』の現在のキャッチコピーをご存知だろうか?
頭皮を鼓舞する。
である。
最近スカルプDブランドで有効成分のミノキシジルを配合した育毛剤も発売されているようだが、基本的にシャンプーの場合はいくら鼓舞しようが発毛効果は実証されていない。
これは強い洗浄力で頭皮を清潔に保ち発毛を促進するという理屈なようだが、頭皮もさきほど言ったようにさまざまな弊害を招く。
薄毛対策のために高いシャンプーにお金を払うより、食事や運動などの生活習慣を見直すほうがよほど合理的だ。
【まとめ】どうるする?メンズスキンケア
男性だからといって男性用の化粧品を使う必要はないことは聡明な皆さんにはお分かりいただけただろう。
普通にコスパの良い女性用or男女兼用のケア用品から自分に合うものを必要最低限で使い、無駄なことはやめましょう。
所長
- 保湿!
- UVケア!
- ひげ脱毛!
<おわり>