自然乾燥はNG?ドライヤーで髪を乾かすべき理由

この記事の対象:洗髪後、ドライヤーを使わない(自然乾燥派)人

こんにちわ。所長 (@otokono_biyou) だ。

突然だが、みんな風呂上がりの濡れた髪をどうしているだろうか?
自然乾燥派とドライヤーで乾かす派が存在することは承知しているし、男では自然乾燥派が多いかもしれない。

今日は、たとえ男でも、たとえ夏暑くても、髪と頭皮のためにドライヤーを使うべき理由を説明する。
この記事を読んだ自然乾燥一派たちは、家電量販店に駆け込むことになるだろう。

では始めよう。

自然乾燥 vs. ドライヤー乾燥

まずは、実態をみてみよう。

自然乾燥派:20代男で2割、30~60代男は4割

ニュースサイト『しらべぇ』の調査結果を引用する。

全国20代~60代の男女1352人を対象に、お風呂上がりに髪を乾かさない割合を調べ、性別および年代別にまとめたのが下のグラフである。
つまり、数字は自然乾燥派の割合を表している。

男についてみると、20代は他の世代に対して女性に劣らずドライヤーを使っている率が高い。
やはり、最近の若者は美意識が高いのか?
その他年代は概ね4割が自然乾燥派だといえる。
全体としては、ドライヤーで乾かしている人が多数派だとわかる。
女性でも5人に1人はドライヤーを使っていないのが実状だ。

出典:しらべぇ

参考までに、星座別でみるとおうし座おとめ座がドライヤー使用率が高く、てんびん座かに座は自然乾燥派が多い(笑)。
ちなみに私はおうし座である。

お風呂あがりに髪を乾かさない割合【星座別】

出典:しらべぇ

自然乾燥派、ドライヤー乾燥派のそれぞれの理由

では、それぞれの流派がなぜそうしているのか、その理由をみてみよう。
統計的なデータはなかったので、ネットの声をまとめた。

後ほど、その理由が妥当であるかも検証していく。

自然乾燥派の理由

  • ドライヤーは時間がかかる
  • ドライヤーの熱で髪がパサつく
  • ドライヤーはパーマやカラーが取れやすくなる
  • 電気代がかからない(ドライヤーは意外と電力がかかる)
  • 面倒くさい

ドライヤー乾燥派の理由

  • 自然乾燥は髪が痛みやすい
  • 自然乾燥はパーマやカラーが持ちにくくなる
  • 自然乾燥は頭が臭くなる
  • 自然乾燥は寝癖がつきやすくなる

どちらの流派も着眼点はほぼ同だが、見解が食い違う
たとえば、髪の傷みやすさという同じ着眼点でいうと、双方とも自分の方法の方が痛みにくいという理由でその選択している。

では、これらの理由の妥当性を検証してみよう。

自然乾燥派、ドライヤー派のメリット・デメッリットの真相

髪の傷み・パサつき

まずはこれだ。主に女性が気にすることだろう。
今スポーツ刈りのメンズも将来ロン毛に憧れる可能性があるので参考までに読んで欲しい。

まず、ドライヤーは(基本的に)髪にとってよくない。理由はだ。
高温の熱風により、ケラチンという毛髪の約8割を占めるたんぱく質が変質してしまう。
これは熱変性と呼ばれる。

毛髪の場合、何℃で熱変性が起こるかだが、その状態により異なるようだ。
乾いた髪の毛であれば120℃前後、ぬれている髪の毛だと60℃程度で変化が始まると言われている。

参考毛髪の熱変性 | iikami.com

出典:PPT Beauty.com

では、自然乾燥派が勝利かと言えば、濡れている髪もまた熱同様に毛髪にダメージを及ぼす。

髪が濡れた状態では、毛髪を保護する役割を持つ表面のキューティクルが開いた状態であり、内部の水分がどんどん蒸発していってしまう。
潤い・艶がある髪には一定量(約10%)の水分が含まれている必要があるが、自然乾燥では髪の内部の水分まで乾燥させてしまう。

熱のダメージと濡れた状態によるダメージ、果たしてどちらを避けるべきかは後ほど結論付ける。

パーマやカラーの持ち

続いて、パーマやカラーの持ちについては、ドライヤーと自然乾燥のどちらが有利かを考察する。
こちらの項目も、黒髪短髪男子諸君は興味ないかもしれないが、将来チャラつきたくなった時のために念のため読んでおこう。

パーマ編

まずパーマについて。

まず、パーマの原理をざっくり知ろう。
パーマには1剤、2剤という2つの液を使う。

  1. パーマ剤1剤で毛髪中のシスチン結合を切断する(シスチン結合はさきほど説明したケラチンたんぱく質の結合)
  2. 毛髪をロッドに巻いたり、伸ばされたりして、形状を変化させる。
  3. 2剤によって切断したシスチン結合を再結合させる。

化学的に柔らかくして、好きな形に整えて、もう一度固めるということだ。

では、ドライヤーと自然乾燥どちらがどう影響するのか?

まず、ドライヤーから。
問題になるのは先述しただ。
髪自体が熱に弱いことはもうわかった。
しかし、パーマをした髪が熱に弱いという意見はあるものの科学的な情報が全く得られなかった。
例えば、2剤で再結合させた髪は、本来の結合よりも熱で変質しやすいなどの理由があれば納得できるのだが、そのような記述は見当たらない。

一方で、

『パーマにドライヤーはダメ』という意見はあるけど、きちんと乾かすのが正しい

という情報はたくさんあった。
パーマによって不安定な状態にある毛髪が、濡れた状態を放置することによるよるダメージを追加で負うことにより、結果的にパーマ形状の維持が困難になるということだ。

カラー編

次は、カラーだ。

こちらも化学的な作用を利用しているが、主題はドライヤーの話なので、そこまで突っ込まない。

「餅は餅屋」ということで、最も分かりやすいと感じたこちらの説明を引用しよう。

参考:美容師が教える!ヘアカラーがすぐ色落ちする原因と対策方法

まず髪の毛=海苔巻きだと想像してください。

  1. ヘアカラーの薬が海苔のすき間をこじ開けて侵入します。
  2. ヘアカラーの薬がお米の部分の色を明るく脱色します。
  3. 明るくなったお米の部分にヘアカラーが色をつけていきます。
  4. 元のお米の色とヘアカラーの色が混ざって髪の毛の色が変わります。

単純に説明するとこの4つのステップでヘアカラーは髪の毛の色を変えています。

少し補足しておくと海苔はうろこのように細かく1枚1枚重なった形をしていて、開くとすき間が広くなり閉じるとすき間がほとんどなくなります。
またヘアカラーをしていない髪の中にあるお米の色は真っ黒だと思っておいてください。
最後にヘアカラーの薬は絵の具のようなものだとイメージしておいてください。

和の精神を感じる素晴らしい説明だ。

ついでに、色が抜ける説明も引用しておく。

染まる仕組みがイメージできればカラーの色落ちは簡単に説明できます。
お米についていた絵の具の色がなくなっただけです。
絵の具がなくなる理由もそんなに難しくなく

  • 洗い流される
  • 絵の具の色素が破壊されてしまう

この2種類だけです。
ヘアカラーが染まって退色がおこるまでのメカニズムをシンプルに説明するとたったこれだけなのです。
難しい専門用語や化学反応について調べてもわかりにくくなるだけです。
海苔巻きのお米に色がついてお米から色が抜けたら色落ち】くらいの認識で充分です。

引用元の美容師さんは、結局カラーの色落ちの主な原因はシャンプーだと言っている。

しかし、自然乾燥とドライヤーのどちらがカラーのもちに悪いかという観点でみると、下記の2つの退色原因にそれぞれの乾燥方法がどう寄与するかが問題となる。

  • 髪の毛の海苔の部分が傷んでしまうと早く色が落ちる
  • 髪の毛のお米の部分が傷んだりなくなったりしたら早く色が落ちる

ここでもドライヤーの熱が、直接的に色素を退色(変質)させるという記述は見られない。
一方で、濡れた髪を放置する自然乾燥では、海苔(キューティクル)の傷みを加速させることは説明済みだ。

よって、カラーについてはドライヤー乾燥の方が有利だといえる。

その他理由

2つの流派で特に対立して主張があるわけではないが、どちらかと言えば男にとってはこれから説明する理由のほうが重要となる。

自然乾燥は頭が臭くなる

これは、非常に重要だ。
毛髪のキューティクル云々よりも、頭皮にこそ我々男は気を使わなければならない。
結論からいえば濡れた頭を放置していると、雑菌が大繁殖する。

洗髪直後の頭皮は、

  • 水分
  • エサ(皮脂、洗髪料の残り)
  • 温度

という、雑菌にとって3拍子揃った天国のような環境だ。

問題は臭いだけにとどまらない。
例えば、普段頭皮に存在するマラセチア菌という真菌(カビの一種)も、濡れた状態を放置することにより増殖する。
するとそれらは脂漏性皮膚炎の原因となり、フケの増加や頭皮のかゆみ、薄毛などのトラブルを引き起こすことになる。
(((;゚Д゚)))

頭皮の健康という観点では、ドライヤー使用派が圧勝だ。

電気代

1200Wのドライヤーを毎日10分使うと仮定して、1年間の費用を試算すると約2,000円になる。

とにかく、いくら電気代がかかろうが、美容を志す男子にとって頭皮の健康をお金には変えられない。

参考: 【2018年最新版】電気代の高い家電11選、一番電気代のかかる家電とは? | エネチェンジ

ドライヤー面倒くさい

毛が抜ける恐怖と天秤にかけてじっくり考えてみて欲しい。
まぁ、がんばれや。

結論:男でもドライヤーを使うべし!

これまでの説明から、結論は自明だ。

結論

ドライヤーを使いましょう!

ドライヤーの熱というマイナスポイントを除けば、ドライヤーを使わない理由がない。
デメリットである「熱」によるダメージについても乾かし方で対応可能だ。

正しい髪の乾かし方

では、最後に正しい髪の乾かし方を伝授しておく。
実はスタイリングの基本もブローになるのだが、今日は「夜風呂上りであとは寝るだけ」用のざっくりバージョンだ。

手順1
タオルドライ

まずは、タオルで水気を吸い取る。

しっかりとタオルドライを行えば、ドライヤーによるブローの時間も短くて済む。

なお、濡れている毛髪は摩擦に弱いので、ゴシゴシ拭くのではなく、水分を吸い取るように意識しよう。

手順2
ブロー

ポイントは頭皮を乾かすこと。

ドライヤーを持つ手と逆側の手で髪をかき上げて、根元に風を当てるようにする。

よほど髪が長い人でない限り、根元を意識して乾かせば、中間~毛先も十分乾く。

注意点①:熱による髪へのダメージを避けるため、ドライヤーの吹き出し口から20㎝程度は距離をとる

注意点②:仕上がりの具合については、頭皮は十分に乾かし、毛髪は8~9分乾き程度で仕上げる(髪にも水分が必要)

手順3
仕上げ

仕上げとしておすすめなのが、冷風でのブロー。

毛髪と頭皮の火照りが冷める、キューティクルが閉じ艶が出る、まとまりがよくなるなど、効果のほどは一度使ってみてほしい。

なお、髪が長くて長時間の温風ブローが必要な人は髪の温度が上りがちなので、冷風と温風を交互に用いるという手もオススメ。

なお、タオルドライのあと暑いからと言って濡れ髪の状態であまりダラダラしないこと。
風呂から出たあとは、さっさと肌に化粧水・乳液頭はドライヤーで乾かそう。
ゆっくりするのはその後で。

以上だ。


自然乾燥派のみんなはドライヤーを買う気になってくれただろうか?
髪をしっかり乾かして、健康な毛髪と頭皮をゲットしよう。

所長

Let’s ふさふさ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です