この記事の対象:髭剃りによる肌へのダメージをなるべく抑えたい人
こんにちわ。所長 (@otokono_biyou) だ。
以前、こちらの記事で髭剃りによる肌への悪影響を力説し、ヒゲ脱毛をオススメした。
【No more ヒゲ剃り!】ヒゲ剃りダメージの解説とヒゲ脱毛のすすめしかし、ヒゲ脱毛を決意して開始したとしても完了までに数年の期間が必要であり、その期間中はやはり髭を剃るという行為は続けることになる。
やむを得ず剃るにしても肌へのダメージは最小限に抑えたい。
そんなみんなに今日は、正しい髭の剃り方を伝授したい。
ちなみにこの記事は「ウェットシェービング」と呼ばれる、カミソリで髭を剃る場合の話なので、電気シェーバー(ドライシェービング)派の人はお間違えなきよう。
【前提】ヒゲ剃りへのポリシー
先に私の髭剃りへのポリシーを述べておく。
一.お肌最優先
肌へのダメージを減らすことが最も優先される。
メンズ御用達の刺激的なシェーブローションなどはオススメしない。
多少コストがかさもうが傷んだカミソリの刃は即交換する。
二.深剃りを追及しない
深剃りを追及する分、肌へのダメージは大きくなる。
多少のジョリジョリも脱毛やるまでの辛抱である。
三.ヒゲ剃りを一生続けるべきではない。脱毛までの暫定処置。
肌のことを考えると髭は脱毛するか伸ばすかの2択。
脱毛で完ツル状態までもっていくにはある程度の期間が必要だが、施術回数を重ねるごとに髭は少しづつ減っていく。
それに比例して髭剃りもぐんぐん楽になっていくはずだ。
①【準備】ヒゲを十分に柔らかくする
ポイントその1。
これが非常に重要だ。
ずばり、ヒゲを柔らかくすること!
髭は硬い。金属並みだそうな。
ヒゲは同じ太さの黄銅線と同じ位の強さと、硬さを持っていると言われています。
ヒゲの雑学 |フェザーミュージアム
金属(黄銅)並みだが、ヒゲはタンパク質だ。
硬質ケラチンというタンパク質であり、爪と同じ成分である。
だから、お風呂に入ったあとの爪と同様に吸水すれば柔らかくなる。
髭は吸水することで、剛性が1/2~1/3、体積も約40%膨張して扱いやすくなる。
出来る男は準備を怠らない。
仕事と同じだ。
②【道具】カミソリの切れ味をチェック
ポイントその2。
きちんと切れるカミソリを使うこと!
傷んだ刃で髭剃りをするのは肌に最悪。
鈍った刃では、肌との間に抵抗が増え余計な力が必要になる。
傷んだ刃には雑菌等が繁殖するリスクもある。
ちなみに、今使っている刃は何日目だろうか。
ちょっとでも引っかかりを感じたらさっさと交換してほしい。
髭の状態や刃の種類など個人差はあるが、目安は長くとも回数で10回、期間は2週間程度と思ってほしい。
参考に、世間の男たちの替刃の交換頻度のデータを引用しておく。
あるアンケート調査によれば、替刃を月に2〜3回変えているという人は全体の12.9%であるのに対し、月に1回交換しているという人は20.2%。2〜3ヶ月に1回は33.1%。それ以上と答えた方が29.2%という結果になりました。
つまり、8割以上の人が最低でも一ヶ月は替刃を変えずに使用しているということになります。
カミソリの替え刃の交換時期と捨て方|貝印
個人的には高級な刃を長期間使うより、安いものを頻繁に取り換えるほうがコスパも肌にもいいと感じる。
ちなみに、ちょっとお金が・・・という人は、デニム生地を剃って切れ味を復活させるという裏技がある。
下記のサイトを参考に、試してみよう。
参考: 「デニム生地を剃る」のがいい理由とは?得られる効果は最強だった。|ちえとく
③【剃る方向】自分の毛流れを見極めよう
ポイント3つ目。
剃る方向も大切だ。
ちょっと詳しく解説しよう。
自分の毛流れを知る
まずは「順剃り」、「逆剃り」の意味をご存知だろうか?
毛というのは肌に対して一定の角度をもって生えている。
順剃りとは毛の生えている方向(角度)に沿って剃ること。
逆剃りはその逆で、毛の生えている方向(角度)に逆らってそることだ。
図でみるとこんな感じ☟。
すね毛の場合、ほとんどの人は上から下に向かって素直に生えているはずだが、髭の場合は厄介だ。
まずは休日なんかに髭を伸ばし、自分の毛流れを確認しよう。
さもなくば、どちらが順剃りかわからない。
鼻下などは素直に上から下に流れているが、あご下は下図のように人によって様々だ。
剃る順序
自分の毛流れをつかんだら、剃る。
事前に柔らかくした髭にシェービング剤をぬる。
泡立てた石鹸でも、ローションでも何でもいいが、必ず使うこと。
目的は肌との摩擦を軽減させ、刃の滑りを滑らかにすることだ。
ちなみに、シェービング剤は髭剃り後完全に洗い流すので、肌に優しい美容成分などが入っていようと個人的には無意味だと思う。
肌の保護はアフターケアとして別途きちんと行えばいい。
本題の剃る順序について説明しよう。
まず全ての部位を順剃りで一度剃る。
そして気になる部分や、もう少し深剃りしたい部分にのみ追加で逆剃りを行う。
いきなきの逆剃りは肌に負担がかかるのでご法度である。
付け加えるとしたら、あまり毛を深追いをしないこと。
肌まで削っていることを忘るべからず。
④【テクニック】深剃りしたいなら皮膚をのばす
ポイントの4つ目は深剃りテクニック。
なるべく深剃りをしたいなら剃りたい部分の皮膚をしっかりと伸ばすことを心がけよう。
そもそも髭剃りは両手で行う。
右利きの場合、カミソリを持つ手と逆の左手は皮膚を引っ張るために使う。
さらに逆手のサポートに加えて、全力で変顔を皮膚を伸ばしてほしい。
部位別に具体的なやり方を紹介する。
- ほほ・もみあげ:(下図F, G, I)
皮膚を毛流れの方向(下側または内側)に引っ張る - 鼻下(中央):(下図A, B)
鼻の下を全力で伸ばす
特にエロいことは考えなくてもよい - 鼻下(左右口角):(下図D)
剃りたい口角の側のほっぺたを全力で膨らませる
「Oh!」という口を全力でやる - 下唇の下:(下図C)
下唇を上唇で挟む - あご:(下図E, H)
下唇を上唇で挟みつつ、あご下の皮膚を手で下に引っ張る - あご下・首:(下図J, K, L, M, N)
全力で上を向く
あとは下記の項目に注意して剃っていこう。
- カミソリの刃は肌に対して45度を狙って当てる。
- 肌に刃を強く押し付けない。
- フェイスラインなどは、刃を密着させるのが難しいため、T字ヘッドが可動式のものがオススメ。
- 剃り終わったあとはシェービング剤を完全に流しきる。
⑤【必須】アフターケア
最後のポイントはアフターケアだ。
必ず行ってほしい。
髭剃り後の肌は、バリア機能を担う角層が削れとられた状態で非常にデリケートだ。
ただし、特別なことをする必要はない。
きっちり化粧水で整えて乳液で保湿しよう。
なお、アルコールやメントールが配合されたアフターシェーブローションとかは、気持ちいいけど全くオススメしない。
いつもの洗顔時につかっている普通の化粧水で十分だ。
カミソリ負けの注意点:恒常的なら皮膚科へ
カミソリ負けはれっきとした病気であると心得よう。
「尋常性毛瘡(じんじょうせいもうそう)」といって、皮膚の傷から細菌が入って炎症を起こした状態だ。
カミソリ負けの原因を防ぐという意味でも、髭剃りの道具や環境は清潔を心がけたい。
また、長期的なカミソリ負けで悩んでいる人は、肌が弱いの一言で片付けることなく、一度皮膚科を受診してみよう。
オススメのヒゲを剃るタイミング
ずばり夜お風呂に入ったついでに剃ること!
所長
洗顔で皮脂と汚れを落とした後に、十分柔らかくなった髭を剃る。
お風呂から出た後は洗顔後のケアも兼ねて化粧水・乳液などを塗ると一石二鳥だ。
一方、髭は朝6~10時の間に伸びるという理由から、髭は朝に剃るのがいい派がいることも当然理解している。
ちなみに、寝起き直後はダメで、血行が回復して皮膚に張りがでるまで20~30分待った方がいいという。
しかし、朝はみんな忙しい。
髭剃りも適当になりがちだ。
朝から蒸しタオルを作ってゆっくり髭を蒸らしている男なんて存在するのだろうか?
前夜に髭剃りをして、翌日の午後にちょっとジョリってきても脱毛するまでの辛抱だ。
お肌のことを考えよう。
注意点として、浴室で髭を剃る場合は刃を長持ちさせるために、使用後はカミソリは浴室から持ち出し、しっかり刃の水気をふき取っておこう。
今日は以上だ。
私のヒゲ剃りポリシーに同意してくれるなら是非今回紹介した方法を実践してみてほしい。
読者のヒゲ剃りによるお肌へのダメージが少しでも低減することを祈っている。
最後に重複になるが、当然こんな肌への鬼畜行為はいち早くやめなければならない。
ヒゲ剃りから逃れられるたった一つの方法が、ヒゲ脱毛である。
ヒゲ剃りとさよならするには…とりあえず無料カウンセリングへGo!!