レーザー脱毛器「ライトシェアデュエット」の特徴

ライトシェアデュエット

この記事の対象:レーザー脱毛器「ライトシェアデュエット」の特徴が知りたい人

こんにちわ。所長 (@otokono_biyou) だ。

この記事では各種レーザー脱毛器の特徴を詳しく説明する。
今回紹介するのは、「ライトシェアデュエット」だ。

ダイオードレーザーとしては、最も普及しているド定番の脱毛器である。

ライトシェアデュエットの特徴

ライトシェアデュエット
via Lumenis
  • 名称:LightSheer ®DUET(ライトシェアデュエット)
  • 製造元:Lumenis Ltd.(ルミナス社)| 米国
  • URL:https://lumenis.com/solutions/aesthetic/products/lightsheer-duet/
  • レーザー種類:ダイオードレーザー
  • レーザー波長:810nm
  • 照射タイプ:HR式(熱破壊式 / ショット式)
  • 発売年:2009

レーザー脱毛器全体の立ち位置としては、[上段中央]のところ。

レーザー脱毛器の分類

仕様

詳細なスペックは下記の通り。

ハンドピース ET HS
レーザータイプ ダイオードレーザー(AlGaAs) ダイオードレーザー(AlGaAs)
波長 805 nm(nominal) 805 nm(nominal)
スポットサイズ 9 x 9 mm 22 x 35 mm
繰り返し周波数 3 Hz(最大) 3 Hz(最大)
繰り返しパルス数 1 1-3
照射強度 10 – 100 J/cm2 4.5 – 12 J/cm2
パルス幅 5 – 400 ms  30 – 400 ms
パワー 1620 W 2310 W
その他機能 ChillTip contact cooling (5℃) Vacuum-Assist (up to 18 inHg)

特色①:照射サイズが広く、使い分け可能

特色の1つ目は、1台に2つの照射口を備えていること。

  • ET:9mm x 9mm (0.8cm2
  • HS:22mm x 35mm (7.7cm2

大きな方の照射口は他に類を見ない大きさである。
「Largest spot size of any diode」とメーカーホームページにも記載がある。

背中や脚など広い部分は大きい方でスピーディーな施術が望める。
顔やVIOの生え際などの細かい部分は小さい方という使い分けが可能。

ライトシェアデュエット照射口サイズ

特色②:肌を吸引しつつ照射する

もう一つの特色は、肌を吸引しながら照射を行うこと。
※これは大きな方の照射口限定の機能

公式には「High-Speed Integrated Vacuum Assist Technology」と呼ばれている。

ライトシェアデュエット 皮膚を吸引して照射

皮膚を伸ばすことにより、皮膚のメラニン色素が拡散する(密度が下がる)ため、肌ダメージを抑制しつつ毛包のメラニン色素に効率的に光線を届けられる。

また、照射強度を抑えることが出来るので、痛みを抑制し麻酔の使用を控えることができる。


照射の様子(動画)

実際の照射の様子をルミナス社より掲載。

『LightSheer Duet Testimonials』(1:34~)

脚→胸の順。

皮膚がハンドピースに吸引されていることが確認できる。

ライトシェアデュエットのメリット

施術時間が短い

一番もメリットは施術時間の短さだろう。

定番のジェントルレーズと比較すると照射面積は約3倍
よって施術時間は1/3だ。

  • ライトシェアデュエット:7.7 cm2(22 x 35 mm)
  • ジェントルレーズ:2.54 cm2(直径1.8cm)

下記は、ルミナス社から提供されている一般的なレーザー脱毛器とライトシェアデュエットの施術時間の目安。

照射部位平均時間ライトシェアデュエット時間削減
背中60分15-20分65-70%
40分15分67%
両肩20分10分50%
両脇10分4分60%
脚(全体)60分20分67%
脚(膝下)45分15分67%
デリケートゾーン15分5分67%

所長

時は金なり!

「打ち漏れ」が少ない

「打ち漏れ」とはレーザー照射が当たらない箇所が残ってしまうこと。

レーザー脱毛の照射で、完全に打ち漏れを避けることは出来ないが、照射口が四角形の場合は、円形の場合に比べて照射漏れが起こる可能性が相対的に低い
また当然ながら照射口の面積が広いほうが、照射回数も少なく抑えられるので、照射スポットごとのつなぎ目のエリアも少なくて済む。

レーザー脱毛の打ち漏れと照射口の形状

さらに詳しい「打ち漏れ」の保証などについての情報はこちら☟より。

レーザー脱毛の「打ち漏れ」【メンズ脱毛】クリニック各社のレーザー「打ち漏れ」保証について

比較的肌の黒い人でも照射できる

ダイオードレーザーは波長が810nmと比較的長く、レーザーが皮膚の深くまで到達する一方、肌表面の色素には反応しにくい。
さらに、先述した肌を吸引する機能(Vacuum Assist Technology)によって、より肌のメラニン色素を拡散し肌ダメージを防いでいる。

よって、レーザー波長が短いアレキサンドライトレーザーを使用した機器などと比較して比較的肌のメラニン色素が濃い人にも施術が可能となる。

だが、あくまで他の機器と比較しての話なので、日焼けを防止することは脱毛を受ける上で必須。
「日焼けしても照射できる」などと書いているとんでも情報を真に受けないように。

レーザーの波長と到達深度
引用:BEAUTY SKIN CLINIC

比較的痛くない

照射口が大きい方(HS)は、肌を吸引する機能(Vacuum Assist Technology)により毛包のメラニン色素に効果的に作用する工夫が成されているので、照射強度の低減が図れ、痛みの低減につながる。
また、照射光の小さい方(ET)にも、「ChillTip contact cooling」という冷却機能が搭載されている。

・・・というのは一応建前で、HS式脱毛器なのでやはりある程度は痛い。

ルミナス社は麻酔不要といっているが痛みの感じやすさは個人差が大きいので、麻酔の必要性については下記☟の記事を参考に各人で判断してほしい。

ヒゲ脱毛って痛い?ヒゲ脱毛は痛い?機器による痛みの違いと使える麻酔

ライトシェアデュエットのデメリット

  • 痛み
  • 硬毛化、増毛化
  • やけど
  • 毛のう炎

など、一般に医療レーザー脱毛に伴うリスクはライトシェアデュエットにも当てはまる。

ライトシェアデュエットに向いている人

  • 施術時間を節約したい人:
    とにかく一刻も早く施術を終えたい人は大照射口のライトシェアデュエットで素早い施術を。
  • 全身脱毛を受ける人:
    時間節約と同じ理由だが、特に全身脱毛など広い照射範囲ではその効果は甚大となる。
  • ジェルが苦手な人:
    ライトシェアデュエットでは冷却ジェルを使わない。
    あの冷っとした感覚が嫌な人にとってはひとつのメリットかも。
  • 実績がある機器で施術を受けたい人:
    SHR式などまだ歴史が浅い脱毛器の長期的効果を疑問視する人がいる。
    最も普及している脱毛器の一つであるライトシェアデュエットならば、継続的な効果は実証済みだ。

ライトシェアデュエットを導入しているクリニック

レーザー脱毛施術は医療行為なので、導入できるのは美容外科やクリニックなどの医療機関のみだ。

定番の機器なので導入しているクリニックは多い。
ライトシェアデュエットか、アレキサンドライトレーザーであるジェントルレーズのどちらか一方という場合もあるので必ずしもあるとは限らない。

メンズ大手の脱毛クリニックの現状を紹介する。

ゴリラクリニック

【あったりなかったり】

  • メディオスターNeXT PRO(必ずある)
  • ライトシェア・デュエット
  • ライトシェアXC
  • ジェントルヤグ(必ずある)
  • ジェントルレーズPRO

の5機種を導入しているが、メディオスターとジェントルヤグ以外は院によってあったりなかったりする。

メンズリゼ

【ある】

  • メディオスターNeXT PRO
  • ライトシェア・デュエット
  • ジェントルヤグ

の3機種が各院に導入されている。

湘南美容クリニック

【ない】

HR式脱毛器はアレキサンドライトレーザーである「ジェントルレーズ」が導入されている。


〈おわり〉

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