この記事の対象:ヒゲ脱毛の痛みについて知りたい人
こんにちわ。所長 (@otokono_biyou) だ。
今日はヒゲ脱毛の「痛み」について。
しばしばヒゲ脱毛をためらう理由の一つにあげられるのが、この痛みの存在。
結論を先に言うと……ヒゲ脱毛は痛い!
そしてその程度は……人それぞれだ!
だが、なぜ痛いと感じるのか?
機器による痛みの質の違いは?
さらに、痛みを低減する麻酔の使用についてなどの前提知識を持った上で施術に臨む事で、コストをかけた分の納得できる成果を得てほしい。
施術業者:クリニックとエステの脱毛機器による痛みの差
まずは、クリニックとエステサロンの違い。
これは、イコール、医療レーザー脱毛とフラッシュ脱毛の違いとなる。
フラッシュ脱毛の一つのメリットとして痛みが少ないことが挙げられる。
先に言うと、確実な効果をあげるなら医療レーザー脱毛一択である。
痛くないからと言って、エステサロンをすすめる気は全く無いが、前提知識として両者の違いを抑えておこう。
エステサロン | クリニック | |
---|---|---|
可能な施術 | フラッシュ脱毛 | 医療レーザー脱毛 ※医療行為 |
効果 | 減毛・除毛 | 脱毛 |
出力 | 小 | 大 |
痛み | 小 | 大 |
施術業者(例) | ・RINX ・BOWZU ・メンズクラシア | ・ゴリラクリニック ・メンズリゼ ・湘南美容クリニック |
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【メンズ】医療レーザー脱毛とフラッシュ脱毛の違い【クリニック vs. エステサロン】レーザー脱毛器:HR式とSHR式の痛みの差
クリニックで受けられる医療レーザー脱毛でも、最近では「痛みがすくない」ことを売りにしたSHR式(蓄熱式)の脱毛機器が登場、普及している。
従来のHR式(熱破壊式)との違いを見てみよう。
★レーザーの種類
(ダイオード、アレキサンドライト、ヤグ)
と
★照射方式
(HR式、SHR式)
の分類は互いに独立であることに注意。
同じダイオードレーザーの機器でもHR式のライトシェアデュエット、SHR式のメディオスターなど、両方が存在する。
HR式 (熱破壊式) | SHR式 (蓄熱式) | |
---|---|---|
原理 | レーザ光に毛根のメラニン(黒色)が反応し、瞬間的熱破壊することで脱毛する | レーザ光により皮下温度を上げ、バルジや毛乳頭に緩かにダメージ与えて脱毛する |
痛み | 強い | (HR式に比べ)弱い |
照射 | 単発的 | 連続的 |
照射後の抜け落ち | あり →効果が感じ易い | なし(一部抜ける場合あり) →効果が感じ辛い |
歴史・実績 | 長い(古い) | 短い(新しい) |
代表的な脱毛器 | ・ライトシェアデュエット ・ジェントルレース | ・メディオスター ・ソプラノ |
「痛み」という部分に着目すると、ヒゲ脱毛の痛みはよく「肌をゴムで弾いたような痛み」と例えられる。
しかし、上で紹介したHR式とSHR式では両者でその質は異なる。
HR式は一発づつのスポット照射。
照射口をその都度ずらしていく。
痛みは一発ずつ、ズドン、ズドンと単発で訪れる。
一歩、SHR式は照射口を肌に押し当てスライドさせる。
照射口の下に来た毛が連続的に反応する。
つまり、痛みも一回のスライドで連続的に訪れる。
動画で見るのが一番分りやすいので以下に掲載する。
「ピッ」という照射音に注目して両者を比べて見てほしい。
HR式(熱破壊式)
【動画】YAGレーザーによる照射の様子(02:22~)
ゴリラクリニック YouTubeチャンネルより
SHR式(蓄熱式)
レーザ光により皮下温度を上げ、バルジや毛乳頭にダメージを与えて脱毛する方式。
照射は連続的。
主な脱毛器:メディオスターNeXT PRO、ソプラノ・アイス
【動画】メディオスターによる照射の様子(02:10~)
ゴリラクリニック YouTubeチャンネルより
クリニックで使える麻酔
冒頭に述べたが痛みの感じ方は差は人それぞれ。
HSR式であっても痛いものは痛い。
ここでは、クリニックで利用できる痛み対策、つまり麻酔について紹介する。
主にクリニックで脱毛に伴う痛みに対して使用されるのは、笑気麻酔と麻酔クリームの2種類。
※局所注射による麻酔を掲載しているクリニックもあるが、第一選択肢にあがらない、かつ利用者はほとんどいない。
笑気麻酔
上の動画で、鼻に装置を付けて吸っているものが「笑気麻酔」だ。
鎮静効果のある気体を吸引する麻酔だ。
厳密には、亜酸化窒素(一酸化二窒素)と医療用酸素を混ぜたガスを使う。
効果としては、全身がぼーっとする、痛みへの感覚が鈍るといった説明をされる。
しかし、原理上照射部位を局所的に麻痺させるというものではないので、痛いものは痛い。
料金は1回の施術当たり3000円程度のクリニックが多い。
コース料金には含まれず、別料金の場合が多い。
毎回施術ごとに使用するか選択が可能。
ちなみに、下記は笑気ガスを吸って笑いが止まらないおっさんの映像である。
こんなになることはおそらくないので安心してほしい。
麻酔クリーム(皮膚麻酔)
照射部位に直接麻酔成分の入ったクリームを塗るタイプの麻酔もある。
こちらは先述の笑気麻酔と異なり、塗布部分を実際に麻痺させる。
有効成分はリドカインのものが一般的。
医療用医薬品である。
金額は笑気麻酔と同じく1回(5~10g)で3000程度で、コース料金とは別。
塗布後、麻酔が効くまでに1時間程度必要なので、必要時間を見越して施術開始時間前に来院しよう。
上記2つの麻酔を単独で使用する場合がほとんどだが、痛みに弱い人の場合は併用が可能な場合もある。
ヒゲ脱毛に麻酔は必要か?
結局、ヒゲ脱毛に麻酔は必要かについて。
痛みの感じ方は個人差があると再三言っいるが、結局その人が痛みに我慢出来れば麻酔は必要ない。
理由はタダではないからだ。
医療レーザー脱毛であってもヒゲの場合は10回以上の回数を重ねる人も多いので、毎回麻酔を使うとそれだけで3万円以上の予算UPとなる。
是非やってみてほしいのは、果たして麻酔の効果があるのか?ないのか?を身をもって実感してみること。
麻酔の使用は毎回選択できるからだ。
笑気麻酔なら今回使ったなら次回は使わない。
または、最初の数発はお試しでガス吸引前に照射してもらってみる。
麻酔クリームなら左右同じヒゲの濃さの部分で、一方は塗らないでみるといった具合。
また、回数を重ねるごとに毛の密度は低下するので痛みも減ってくる傾向にある。
漫然と毎回使うよりも、そろそろ必要なさそうならいったん使うのを止めてみて痛みの程度を確認してみればよい。
ただし、痛みに我慢できないゆえに十分な照射強度でレーザーを打てないとなれば本末転倒なので素直に麻酔を使ったほうがいい。
というわけで、施術を受ける際は毎回下記3点の情報をしっかりと控えておき、麻酔の費用対効果を見極めよう。
- 照射強度
→施術スタッフに確認する - 痛みと麻酔の有無
- 効果:施術後の毛の抜け具合や減毛具合
ところで、そもそも痛みがあることは悪なのか?
痛いということはそれだけレーザーが毛根組織に反応しているという視点を忘れずに。
レーザー脱毛と原理的に同じエステサロンのフラッシュ脱毛が比較的痛くないのは、照射強度が低いことにほかならない。
所長
麻酔以外で痛みを減らす方法
最後に麻酔以外で痛みを減らす方法について。
ずばり、スキンケアに励むこと。
日々の保湿、ヒゲ剃り後のケアをしっかり行い肌の状態を整えよう。
乾燥した肌や荒れた肌の状態では痛みを感じやすく、十分な照射強度を確保できない。
ヒゲ剃りダメージから脱して、綺麗な肌を手に入れるために脱毛をしているのだから、スキンケアを怠るのは本末転倒だ。
なにもしていない人がいれば至急、日々の化粧水・乳液によるケアから始めてほしい。
ヒゲ剃りも最小限のダメージに抑える工夫を。
〈おわり〉