この記事の対象:医療レーザーによるヒゲ脱毛に必要な施術回数が知りたい人
こんにちわ。所長 (@otokono_biyou) だ。
今日は、ヒゲ脱毛について、必要な施術回数を解説する。
もちろん、「医療レーザー脱毛」による施術の場合の話だ。
必要な回数は5回、10回、15回、はたまた20回以上だろうか?
そして期間は1年、2年、4年?
このあたりの数値について、一回の施術あたりの減毛率と施術間隔を仮定し算出した。
今から始める人はツルツルを目指す上でのスケジュール立ての参考にしてほしい。
結論:一桁回数で完了はかなり稀!効果が出にくい場合も20回(4年間)通えば大丈夫
算出の仮定
以前の記事で、
- ヒゲ脱毛に通う間隔はヒゲ毛周期と等しくないこと
- 脱毛効果があるのはヒゲ全体のうちよく見積もっても20%程度
ということを説明した。
関連:【基礎知識】ヒゲの毛周期について ~レーザー脱毛の照射間隔との関係は?~
では、実際に満足するまで施術を受けに通わなければならない回数は何回なのか。
そしてどのくらいの期間がかかるのかを見積もる。
ここでは、1回の施術で減る毛の量を減毛率(%)と定義し、それが脱毛開始から完了まで一定と仮定する。
例えば、減毛率20%なら、
- 施術1回目:100%→80%
- 施術2回目:80%→64%
- 施術3回目:64%→51%
といった具合。
そして、満足出来るレベルを初期のヒゲの量に対して10%を下回った場合とする。
さらに施術間隔については、大手3社の下記の推奨値より、十分に推奨を満たし予約を取ることが見込める間隔を平均して10週間と仮定する。
- ゴリラクリニック:8~12週 (13回目以降は12週)
- メンズリゼクリニック:6~8週
- 湘南美容クリニック:1~4回 1ヵ月、5回目以降 2ヵ月
では下記の仮定を踏まえて必要回数と期間を算出しよう。
- 減毛率が一定
- ゴール(満足できるレベル)を開始時比の毛量で10%以下とする
- 施術間隔は10週間
減毛の推移
下図は、減毛率を30~10%の間で変化させ、減毛の経過を算出したもの。
横軸は経過月数で、第1回の施術を開始点とする。
縦軸はヒゲの残存割合で、施術前の状態を100%とする。
それぞれの減毛率の場合における、ゴール(10%以下)に到達するまでの必要施術回数と期間は次の通り。
減毛率30%という【効果が出やすい体質+施術者が上手い等の好条件が重なった】場合でもゴールまでは7回、1年以上の期間が必要となる。
もっとも一般的だと予想される減毛率15~20%の場合はゴールまで10~15回、期間にして2~3年となる。
そして効果が出にくい減毛率10%という想定でも、20回、4年間の歳月をかければ達成可能だ。
ちなみに、医療レーザー脱毛の大手のコースプランの標準回数である5~6回でゴールに辿り着ける場合について、1回あたりの減毛率を逆算すると、
- 施術5回:一回あたり減毛率40%
- 施術6回:一回あたり減毛率35%
となる。
施術1~2回では効果があまり実感できないという声を聞くケースも多いが、減毛率40%という仮定では2回の施術にして既に全体の6割強の毛が消滅することになる。
つまり、減毛率40%以上という標準コース回数でゴールに到達できるというのはなかなかレアケースで、実際には起こりにくいということだ。
下記の記事では実質必要な施術回数を15回と想定して、各社の費用を比較しているので参考にしてほしい。
関連:【2019年最新】レーザーヒゲ脱毛 大手三社値段比較【ゴリラ/メンズリゼ/湘南美容】
所長
ヒゲ脱毛の施術間隔は何で決まるか?
ヒゲの毛周期はヒゲ脱毛の推奨間隔とイコールでないと説明した。
では、10週などの間隔は何で規定されているのか?
肌のダメージの回復期間
レーザー脱毛を短期間で照射しまくれない最も大きな要因は施術により肌がダメージを受けること。
そしてそれが回復するまでに一定期間が必要なこと。
レーザーの基本原理は、黒色(メラミン色素)に反応する。
肌と毛でみると毛の方が黒が濃いので、相対的に毛が生えている部分に与えるエネルギーが大きいが、毛の周辺にも熱は伝播するし、肌にもメラニン色素が含まれる。
日焼けしている人や、色素が多い部分(乳首など)に照射できないのはこのため。
施術後には赤みやヒリヒリ感が多かれ少なかれ発生するがこれは肌が炎症を起こしている証拠。
場合によっては毛嚢炎(もうのうえん)といって肌のバリア機能が低下し、毛穴に雑菌が入り化膿するという二次的なトラブルも起こる。
これらのダメージを回復させるための一定期間が必ず必要となる。
ただし、後述するがそれが10週間も必要かどうかは別の話だ。
毛の生え揃う期間
続いて毛の生え揃う期間について。
使用機器にもよるが、脱毛施術後2週間程度で一度ヒゲが抜け落ちる。
次回施術は表皮の下に潜んでいた次の成長期の毛がある程度しっかり生え揃ってから受けるのが効率がよい。
この期間を待つ必要があるのが施術間隔をあける理由の2つ目。
個人差はあるがある程度毛が生え揃うのは数週間~2ヵ月といったところだろうか。
業者の都合
最後は業者の都合。
つまり施術希望者に対して、機器や施術スタッフの運用が間に合うかどうかだ。
稼働率が100%の機器があるとして、契約者数が変わらず、予約可能間隔が半分(例:2ヵ月→1ヵ月)になったら機器が倍の台数必要になる。
当然施術スタッフの人件費もかかる。
特にゴリラクリニックのように、コースを契約したら一定期間実質回数無制限の場合は、施術間隔を規制しないとスケジュースが立たないという事情はお分かり頂けるだろう。
施術間隔はヒゲの毛周期ではなく上記3つの事情で決まっている。
そのうち何がクリティカルかというと、ズバリ3番目の業者の都合だろう。
肌が回復するのに2ヶ月も掛からないし、毛が生え揃う期間ももっと短い場合もある。
ということで、契約する際は予約の取り易さも1つの重要な要素と考えてクリニックを選択しよう。
所長
<おわり>