この記事の対象:ヒゲ脱毛を受けたいが顔にホクロがある人
こんにちわ。所長 (@otokono_biyou) だ。
今回はヒゲ脱毛にまるわるQ&Aとして、ホクロへのレーザー照射は可能なのか?という疑問に答える。
結論:ホクロへの照射は基本的にNG
レーザー脱毛を受ける場合、ホクロへのレーザー照射は基本的には行われない。
理由はやけどのリスクを避けるため。
レーザー脱毛器にせよ、エステサロンで用いられるフラッシュ脱毛器にせよ、基本原理は毛の黒色(メラニン色素)に光線を反応させ熱により毛根にダメージを与えるというもの。
そしてホクロも黒いのでレーザーが反応してしまう。
日焼けの肌に照射出来ないことと同じ理由だ(ホクロは日焼けの肌よりずっと黒色が濃い)。
そもそも、ホクロとは医学的には色素細胞母斑(しきそさいぼうぼはん)や母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)と呼ばれる。
その正体は色素細胞(メラノサイト)というメラニン色素をつくる細胞が変化した母斑細胞と呼ばれる細胞が高密度であつまったもの。
なお「基本的には」と書いたのは、ホクロが小さい場合や色が薄い場合には照射可能なため。
その場合、ホクロに照射すると色が薄くなったり消えてしまうことがある。これはレーザーの熱エネルギーで破壊されたホクロの中のメラニン色素が体内で分解吸収されるため。
※ホクロ除去を目的としたレーザー施術では、専用の炭酸ガスレーザーが用いられる。
さらに関連する疑問を取り上げてみよう。
大きなホクロがある場合は?
白いテープなどでマスキングを行い保護した上でレーザー照射を行う。
ホクロにレーザーを照射すると癌化する?
ホクロが小さい場合や色が薄い場合には照射可能と述べたが、ホクロにレーザーを照射すると癌化するという噂がある。
あくまで噂であり、なんら医学的根拠がない話なので安心しよう。
「メディオスターNeXT PRO」などの蓄熱式脱毛器なら大丈夫?
よく脱毛を扱ったサイトで、
「メディオスターNeXT PRO」はメラニン色素に反応しないため、ホクロに直接照射して脱毛することが可能
などと記載している場合があるが完全な誤りである。
HR式(熱破壊式)であろうがSHR式(蓄熱式)であろうが、毛のメラニン色素への熱作用が基本原理であることには変わりはない。
バルジ領域のみに限定的に作用する脱毛器など存在しないのだ。
ということで、レーザー脱毛という方法では(大きい)ホクロから生えている毛に対しては施術できない。
ホクロから生えている毛に対してはニードル脱毛
ホクロから生えている毛に対しては、ニードル脱毛が有効だ。
基本的には医療行為であり、医療機関で行われる。
大きく下記の2種類に分けることができる。
- 絶縁針を用いた文字通りの針脱毛(ニードル脱毛)
→美容皮膚科やクリニックなどの医療機関で実施 - (建前上「針」ではない)プローブという細い電極を用いた美容電気脱毛
→エステサロンでも実施
さらに詳しくは下記ページより。
ニードル脱毛とは?仕組みとメリット・デメリットを解説ニードル脱毛は、原理的に色素の有無と関係ないので、レーザー照射できない日焼けした肌や乳首周りなどの色素が濃い場所にも使える。
また、白髪にも効果がある。
よって、ホクロから生えている毛に対しても有効だ。
一般的にニードル脱毛は、本数単位や時間単位で費用がかかるので、回数単位のレーザー脱毛に比べて高額になりがち。
ただこのようなピンポイントの施術に対してならメリットがある手法となる。
ホクロからの毛に対してはMEN’S TBCやダンディハウスといった大手エステサロンが提供している安価な初回のお試しプランを使ってみるのが得策かもしれない。
まとめ
今回の内容をまとめる。
- 脱毛目的でのホクロへのレーザー照射は基本的にNG
- 小さいものや色が薄いものであれば照射可能
- 大きいホクロは白いテープなどでマスキングし施術する
- ホクロから生えている毛に対してもニードル脱毛であれば施術可能
〈おわり〉