この記事の対象:家庭用脱毛器でヒゲ脱毛を試みている男子
こんにちわ。所長 (@otokono_biyou) だ。
今日は、「ヒゲ脱毛をやりたいけどクリニックに通うのは面倒だし、家庭用脱毛器でも買うか?」なんて考えている男子に向けた記事だ。
自宅で簡単にヒゲ脱毛が出来るならそれに越したことはないが、そもそも効果があるのかどうかが重要だ。
早速結論から述べよう。
結論:家庭用脱毛器では「ヒゲ脱毛」は不可能
結論は、「家庭用脱毛器ではヒゲ脱毛は不可能である!」ということだ。
恒久的な減毛効果があるのは、医療レーザー脱毛またはニードル脱毛のみだと当研究所では一貫して述べている。
どちらも医療行為であり、医療機関でしか施術が認められていない。(※ニードル脱毛の実態はグレーでエステサロンでも実施されている)
エステサロンでのフラッシュ脱毛に対しても、当研究所は否定的な立場である。
理由はエステサロンでは、恒久的な効果が見込める毛根を組織破壊できる施術が行えないから。
医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて
〈前略〉
脱毛行為等に対する医師法の適用
以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。
(1) 用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為
〈後略〉
家庭用脱毛器では、毛根を組織破壊できるレーザー脱毛器と同等の出力を得ることは当然不可能。
厚生労働省医政局医事課長通知(医政医発第105号|平成13年11月8日)
家庭用脱毛器にも当然ながら毛根を組織破壊できる出力を搭載したものはない。
よって、エステサロンでのフラッシュ脱毛と同じ理由によりヒゲ脱毛は不可能であると結論づける。
なお、家庭でヒゲ脱毛を行う唯一の方法はクリニックで導入されている医療レーザー脱毛器を個人的に購入してセルフで施術をすることだ。事業としてやらなければ法律違反ではない。数百万円~1000万円の機器代金とリスクがあるのでそんなことをする人はいないだろうが。
ここまでで家庭用脱毛器の線はきっぱり「ナシ」であると納得した人は、脱毛クリニックでもじっくりと選定してほしい。
ヒゲ脱毛のおすすめはゴリラクリニックという結論に達したので聞いてほしい【2021年】家庭用脱毛器に関する調査結果
とはいったものの、
「効果がある」と言っている人もいるし…
という諦めの悪い人に向けてもう少し実態を見てみよう。
(株)マーケティングアプリケーションズが行った「家庭用脱毛器を使用したことのある男性260名のアンケート調査」を紹介する。
実感できているのはたった3割
家庭用脱毛器を使用して、毛が生えなくなった実感はありますか?
ユーザーの約7割が脱毛効果を実感できないという結果に。
もちろん、効果はゼロではない可能性はあるが、あなたがせっかく機器を購入して試してみても統計的には「効果を実感できない」と感じる方に入る確率が高い。
約半数が再度脱毛を受けている
家庭用脱毛器を使用した後、エステやクリニックで脱毛を受けた経験はありますか?
脱毛という目的のために、家庭用脱毛器を導入したが効果がない…
となれば、目的達成のためには別の手段であるクリニックやエステに通うことになる。
家庭用脱毛器を導入した費用も、時間もムダになってしまうならはじめから然るべき選択をするほうが賢明だ。
約半数以上のユーザーが「思ったより脱毛効果がない」と感じている
家庭用脱毛器のデメリットだと感じた点は?
脱毛効果がないとう本質的な目的が達成されなければ不満に感じる率が高くなるのは当然として、機器の価格が高いことや痛みが強いことも相当数のユーザーがデメリットだと感じている。
5~6万円支払うなら、クリニックの基本3部位のコースが契約可能な価格だ。
さらに痛みを感じて、実際何かしらの肌への異常があったとしても家庭でのセルフの施術なので自分自身以外誰にもサポートされないというリスクも伴う。
調査名:家庭用脱毛器に関するアンケート
調査対象:家庭用脱毛器利用者の男性15-59歳
サンプル数:260 (有効回答数236件)
調査方法:インターネット調査
調査時期:2016年12月16日~20日
市場調査会社:マーケティングアプリケーションズ
参考URL:https://hige-gorilla-datsumo.com/comparison/
主流の「家庭用脱毛器」の実情
世間で「家庭用脱毛器」として主流となっているいくつかの機種について、ヒゲ脱毛への適用と口コミを調査した結果を紹介する。
ケノン
- 機器名:ケノン
- 実売価格:69,800円
- 脱毛方式:フラッシュ脱毛(キセノンランプ)
- 製造・販売:株式会社エムロック(アローエイトもエムロックのグループ会社)
- 公式HP:https://ケノン.jp, http://kenon.jp, https://ケノン.com,
Amazonや楽天等でも売られていますが、製造元のエムロックが「出店」しているだけなので、実質購入できるチャンネルは一つ。
公式の見解は「ヒゲへの適用」は可能となっている。
目安としては「個人差がある」と前置きした上で、
- 口周り:10ショット
- ほほ:10~20ショット
- あご:5~10ショット
とされている。
この数字だが、医療レーザー脱毛に取り組んでいる人なら分かるだろうが、現実味がないと言わざるを得ない。
出力が高い医療レーザー脱毛の場合でも、平均して10回以上は通う必要がある。これ以上は言う必要はないだろう。
所長
トリア(tria)
- 機器名:トリア・パーソナルレーザー脱毛器4X
- メーカー希望小売価格:54,800円(税込)
- 脱毛方式:レーザー脱毛(ダイオードレーザー)
- メーカー:TRIA Beauty,Inc.
- 公式HP:https://www.triabeauty.co.jp/
続いて「トリア」。
こちらはレーザー脱毛器となっている。
アメリカのFDA認可の唯一の家庭用レーザー脱毛器ということで、他の機器に比べて効果はありそうである。
公式の見解は「ヒゲへの適用」は可能となっている。
取扱説明書には、下記のように案内されている。
トリア・レーザー4Xをあごひげ部分に使用する際は強い痛みを感じる場合があります。出力は必ず最低レベルから試すようにしてください。
あごひげは成長スピードが速く、毛自体の生命力も強いため、クリニック等で行われるレーザー脱毛でも10回~30回以上の照射が必要とされるといわれています。トリア・レーザー4Xにおいても長期的なケアを心がけましょう。あごひげの毛量が多ければ多いほど、実感しにくい傾向があります。
当研究所による口コミ調査では、効果があるという人もいるが
- 根気よく年単位で続けること
- MAX強度で照射すること
という条件がありそうである。
さらにMAX強度だと非常に痛みが強く、
- ヒゲの密度が濃い人は継続し辛い
- 肌トラブルのリスクが高い
- 照射範囲が狭く効率が悪い
といったデメリットの声があがる。
「コースが終わった後にちょっとだけ生えてきた毛をピンポイントでセルフケアしたい」などといった需要に対しては一定のメリットがあるかもしれないが、はじめからこれ1台で完ツルを達成するというのは多くの前提条件を満たす必要がありそうだ。
所長
Panasonic「光美容器 光エステ」
- 機器名:光美容器 光エステ
- 実売価格:20,000-50,000円(税込)
- 脱毛方式:フラッシュ脱毛(キセノンランプ)
- メーカー:Panasonic
- 公式HP:https://panasonic.jp/body/products.html
家庭用脱毛器としてランキングに掲載しているサイトもあるが、「脱毛」「除毛」の効果は公式には謳っていない。
顔のムダ毛ケアをしながら、美肌ケア
というように「ムダ毛をケア」するという表現だ。
ヒゲへの照射適用に関してはモデルによって異なる。
新しいモデルは可能となっている。
- ES-WP81:ヒゲ可
- ES-WH96:ヒゲ可
- ES-WH76:ヒゲ可
- ES-WP80:ヒゲ不可
- ES-WH95:ヒゲ不可
- ES-WH85:ヒゲ不可
- ES-WH75:ヒゲ不可
脱毛効果は公式が謳ってない以上、当然あるとは言えない。
まとめ:本気でヒゲ脱毛したいなら医療レーザー脱毛一択!
ここまで読んでもらって、まだ家庭用脱毛器でヒゲ脱毛をやろうと真剣に考えている人はいないだろう。
本気でヒゲ脱毛をしたいなら医療レーザー脱毛一択だと断言しておく。もちろん初期費用は必要だが
- ヒゲ剃りによる肌ダメージからの脱却
- ヒゲ剃りにかかる時間と費用の削減
- 青髭解消、見た目偏差値向上
とメリットは計り知れない。
男の美容にかけるコストとしては最もパフォーマンスが高い投資だ。
選ぶべきクリニックについては、既にベストな選択を検討済みなので、参考にしてほしい。
ヒゲ脱毛のおすすめはゴリラクリニックという結論に達したので聞いてほしい【2021年】〈おわり〉